赤甲羅な雑記

アニメ・マンガとかの記事を書く量産型無個性ブログです

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戯言シリーズが面白かったこと

「戯言だけどね」

 

ププーwwwなにこの厨二セリフwww痛すぎワロタwwwみたいな感想が各所でちらほら見られる戯言シリーズ読んでました。具体的にはヒトクイマジカルまで読みました。ネコソギはまだ読んでいません。

それで感想で、まあいーちゃん風に言えば戯言みたいなものかも知れませんがちょっとこのへんで思ったことを書こうかと思いました。どうせ最終巻の一歩手前まで来たんだからそっち読んでから書けやとも思いましたが思ったよりもヒトクイマジカルが面白かったのでここで書こうかと。

 

そもそも読んでた理由としては10年位前かもう少し前かもしれませんがだいたい1年おきに友人に薦められてからその度に定期的にスルーしてたし、ついに先月に今更感あふれるアニメ化を果たしたのでここらでいっちょう読んでみっかと思ったからです。別にいい年こいて中二病に目覚めたわけではありません。目覚めそうになるくらいに面白かったのは事実ですが。

考察やらはもう十年以上前の作品な上に熱心なファンが多く存在していることからもう語るべきことや考えるべきことはもうやりつくされてる感があるので結局所感みたいなものなのですが、今までの西尾維新が作り上げてきたものの原型があるというような印象を受けました。主人公のいーちゃんだけをとっても、無気力で空虚な主人公…まあライトノベルではありがちかもしれませんが後年に生み出した鑢七花や阿良々木暦や空々空とはやはり共通点を感じました。(それしか書けないわけではなく主人公にしやすいから書いてるだけの気もします)他にも西尾作品では今では登場頻度が高い哀川潤など天才型のキャラクターや零崎などの人格破綻者、あと化物語の名漫才コンビによく似た二人など他にも読めば読むほどに後の作品で目立っていた要素がこれでもかというくらいに出てきました。

これらの似たような要素をそのまま流用してるかどうかは定かではありませんが、西尾維新らしさとでも言うような独特の作風の原型はやはりこのシリーズにあるんだろうなというのが全体を通した感想でしょうか。この独特の作風というか雰囲気はやっぱ実家のような安心感があります。また原型となっただけあって戯言ワールドは最強シリーズや人間シリーズなどスピンオフが二作もあります。やはり作者にとっても思い入れの深い作品や世界なんでしょうね。

 

後は他に雑感です。まず最初の一巻は型破りながらもまぎれもなくミステリだったんですが次の巻以降、事件は解決するけどまともな探偵役がいないっていうか最後2ページかそこらでポッと出てきて謎解きしていくみたいなスタイルは斬新すぎました。異能力バトルを前面に押し出しすぎてミステリ開き直ってるってレベルじゃねーぞって感じです。さらに4巻に至ってはミステリ要素がある登場人物の目的の手段として使用されていてストーリーそのものの謎解き要素は実は別にあるんじゃよって言われたのには流石に面喰らいました。いくらミステリーとして読んでる人間がいないからってこれはあんまりでしょう…。ついには5巻ですがここまでなにもかも邪道でやってきたのに王道バリバリのジャンプの少年漫画かよってくらいのベッタベタな王道でした。王道過ぎて逆に邪道というような感じで、僕の中で王道がゲシュタルト崩壊したといっても過言ではありませんけどこの王道かつ邪道というのがヒトクイマジカルの面白さなのかもしれません。実際最近読んだ小説だとかなり興奮しましたしひぐらしあたりにドハマりしていた厨房時代に読んでいたら間違いなく西尾維新に傾倒していた気がします。ただでさえ黒歴史満載なのに戯言だけどねとかリアルに言ってたら余計死にたくなるので読まなくて本当によかったです。

 

まあそんなこんなで邪道も王道もやった後のネコソギラジカルを非常に楽しみに読もうと思います。王道展開を経てちょっと覚醒した戯言遣いがこれからどうなるのかは本当に気になりますんで。

 

はやく伝説シリーズの続き読まないと…