赤甲羅な雑記

アニメ・マンガとかの記事を書く量産型無個性ブログです

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「異世界はスマートフォンと共に」がストレスフリーすぎてストレスフルな話

別に俺TUEEEが嫌いって話じゃないんだけど、見ていてすごく違和感があるアニメというのが第一印象です。よくいえば平凡、悪い言っちゃえば面白みに欠ける、テンプレ過ぎて面白いという感性もなくもない。ですがそれでも腑に落ちない何かがあります。

 

タイトルにも書いて在るんですがこのアニメ兎にも角にもストレスフリーなんですよね。ストレスフリーな作品ってのは別段嫌いじゃないですし、オタクはごちうさが大好きですのでストレスフリーなこと、それ自体にはなんにも問題はないんです。むしろそんなことより早くごちうさ3期やってくれって思う。こんなこと思ってたらのんのんびよりも早くしてほしいし、よつばと!の新刊も欲しくなってきた。日常系作品供給不足過ぎだろ。角川あたりはちゃんと仕事して欲しい。でもオタクがアイアムアボーンオブオタークっつってUnlimited Demand Worksしてるのでいつまでたっても供給不足が是正されないだけな気もする。

 

話がクソそれたんですけど、結局はこのアニメって突き詰めてしまえば「日常系」にカテゴライズされてしまうと思うんですよね。そうでもなくとも、作品の作り方というか読者層視聴者層に対する作品作りの仕方というのはまるっきり同じな感じがします。

当然、意見として「ここは二次元だ。三次元じゃない。見ていて不快なもんなんて誰が見るかよ」と思うのは至極当然です。まあ正直三次元でも色々なことから目をそらしているってのに、二次元で直視できる道理はないですね。

 

でも日常系もしくはそれらの「優しい世界」が何故許されるのかっていうのはそれが非常に限られた世界だからってのがあるんですよね。オタク的で閉鎖的で箱庭的な世界。言ってしまえば自分の周りだけの小さな問題を解決していき、その中で優しさに満ち溢れた世界。現実で言うところの家族愛に近い優しさを描いていて、それ故に許されるし見ていて安心感を覚える。

しかしながら、最近の作品…今回で言えばイセスマだったり所謂異世界チーレムと呼ばれる作品群ですけども、これらの作品はファンタジー世界であり、人が死んだり戦争があったり解明できない謎があったりなど、その世界においての大きな問題があります。これらの諸問題って言うのは個人の力なんていうのは無力ですし、仮に解決するのだとしてもなにがしかの痛みや苦しみだったり高い技能が求められます。

それでなにが問題かって話なんですけども、問題はこれを解決しちゃうんですよね。転生ボーナスとか転生特典とか色々ありますけど、そういったなんか最初から持ってるスゴイ力みたいなもので。

これのどこか歪なんだろうなって思うとまあぶっちゃけ言うまでもない感はありますけど、現実と似たような問題を扱っているのにも関わらずそれすらもファンタジーとしてしまっている、という所になるのかなと思います。現実の努力をある種踏みにじっていると言い換えても良いかもしれません。もちろん強力な力を持っていても多少の努力はしています。でも大事なのは力を入手した後のそこではなく弱者が強大な力を手に入れるまでの納得の行くプロセスが重要だと私は思います。少なくとも神様から与えられたじゃ僕は納得できません。

 

とまあ長々と書いたけどこんなもんでしょうか。僕がそれなりにはストレスフルになっていることがお分かりいただけたとは思います。あとなんだか書いてて疲れましたので適当に〆ました。ぶっちゃけ作品の文句ばっか垂れててもしょうがないし、小説家になろうのアニメ化作品ということで新時代の物語というのはこういうものだ、という風に自己認識を改めなければいけないのかなあとかも思ったりもしてます。

 

(でもなあ…某有能ジャンプ編集長とか友情・才能・勝利っつって努力ガン否定だし、でもそれでヒット飛ばしてるしこういうのがある種の正解なのかもなあ…大事なのはキャラとドラマ性(それと設定)らしいんだけど、これは単純にそういう要素が不足してるだけのような気もするんだよなあ…映像でのゴマカシもないからシナリオの粗も余計目立つしうーん…)

(まあこういうアニメが作れるってのはまだまだ業界元気だなとも思うし、多分円盤とかは爆死するだろうけど、最近は制作費回収が多様化してるしなんとかなるんじゃねーかとも思ったり、なにが言いたいかって言うとイセスマも割りと捨てたもんじゃねーなってこと)