Ankiがすごい
流石にこれに3kは高すぎやろって誰もが思います。ええ私もそう思っていましたとも…。
古いアプリなので知っている方も知らない方もいるとは思いますが、言わずと知れた学習アプリケーション「Anki」です。
今までに覚えたい事柄、覚えたけど忘れてしまった、みたいなことありませんか?そんなあなたでも安心設計なのが本アプリケーション。エビングハウスの忘却曲線に基づいて問題が組まれていて、端的に言うと忘れて覚える、何度もやって反射で覚えるみたいな記憶メソッドで単語帳が回せる素敵仕様なのです。
まあどんな仕様かっていうと、質問があって〇と△と✖のどれですかみたいな問題がでてきてこれを延々と繰り返すみたいな?✖の奴はいっぱい出てきたりで〇したやつもたまにでてきたり?ともかくもだいたいこんな感じです。
こんなんで覚えられんのかよって思いましたがこのメソッドかなりすごいです。詳しくはAnki日本語版のwikiで前書きの部分に結構面白い記事が載っていてそこから転載すると
能動的に思い出すテスト
能動的に思い出すテスト (active recall testing) とは、質問されて、答えを思い出そうとすることです。これと対照的に 受動的な勉強 (passive study) では、何かを読む・見る・聞くことが中心で、答えを知っているか考えるために一時停止することはありません。能動的に思い出すテスト は 受動的な勉強 に比べて、ずっと効率的に 強い記憶を形成できることが、研究によって明らかになりました。理由は 2つあります:
- 思い出す行為が記憶を 強化 し、あとで再び思い出すことができる可能性を高めます
- 質問に答えられなかった場合、学習者は教材を見返して もう一度学習する必要があると わかります
気付きもしなかったかもしれませんが、あなたも学生時代には 能動的に思い出すテスト に出くわしたことがあるでしょう。良い教師は、ひとつの記事を読んだあとに いくつか質問をしたり、週ごとに進度チェックテストをします。これらの目的は単に生徒の理解度を測るだけではありません。テストをすることで、生徒が 学習したことを あとで思い出せる可能性を高めているのです。
学習のなかに 能動的に思い出すテスト を組み込むには、 単語カード (flashcards) を使うと良いです。伝統的な紙の単語カードを用意して、表の面に質問を書き、裏の面に答えを書きます。答えを考えるまではカードをめくらないようにすれば、受動的に見るだけの勉強に比べて、ずっと効率的に物事を学習できます。
とまあこんな感じでして、だいたい元をたどると100年くらい前にはこんなようなことが分かってたみたいですね。そんでまあちょっとするとこの学習法を実際にアナログで行うスプレッドリピテーションというのがあって、さらにこのメソッドをコンピューターで行うスーパーメモとかいうのがあってそれをさらにリファインしたのがAnkiというわけですね。
メソッド自体はかなり古いものを使用しているということで方法論というより道具としての信頼性はかなり高いんじゃないかなと思います。古いせいか地味ではありますがなんでもかんでも新しいものがいいってわけじゃなく、実績あるものを改良したもののほうが意外と使いやすかったり便利だったりします。なんでもそうであるってわけじゃないですけど、僕の中だとこのAnkiってのもそういうものなんじゃねーのかなって認識ですね。
実際僕ら人間は文明的には確かにはるかに進歩していますが肉体的には全然進歩していません。脳という記憶をつかさどる器官もそれは例外ではなく、おそらくですが構造的にはほとんど変化はないでしょう。であればそれを利用する方法論は昔も今もそう変わらなく、変化したものは使用するツールが多少なりと変わるくらいなのかもしれません。
まあ書いてて思ったけどこれ別にこのツールだけに当てはまったことじゃねーなとか思ったりもします。意外と世の中あんまり根本的には進化がないのかもしれませんね。
それはそうとこのAnkiくん、実はiOS以外だと無料で利用できます。Androidでもです。僕は普通に騙されて3K払ってしまったんですがいくらなんでも他機種だと無料なのにこの価格設定はどうかしてるんじゃないでしょうか。
まあこれから利用する人は僕の屍を拾ってAndroid版を利用するといいと思います。会員登録するとクラウドチックに利用できてとても便利だと思います。
みんなもAnkiで効率的に学習しましょう!(ステマ