赤甲羅な雑記

アニメ・マンガとかの記事を書く量産型無個性ブログです

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ジョージ・オーウェルの1984年を読んで思ったことや感じたことをつらつらとアニメとかの話しながらかく

開いてくださった方、本当に申し訳ないんですがまず最初に言い訳から入る手前勝手をお許しください。なんなら読み飛ばしてもらっても構いません。それではよろしくおねがいします。

 

昔の名作を語ったり記事書くときに少し思うことなんですがぼく程度の稚拙なおつむや文章力でこの作品を語ってもよいのだろうか?っていつも思います。というかそもそもタメになる感想考察はもう既に書かれていてそれは非常に高いレベルで存在していてそれこそ探せば星の数ほどあるわけで…。そんなことを考えていると僕が名作の感想を書く意味なんてないんじゃないのか?むしろ何かの間違いで参考にしようとする人が逆に興味を失ってしまうのではないのか?ってなって感想書く前から躊躇ってしまいます。

まあつまるところ分不相応なんじゃないのかってのが思うところなわけです。自分の至らぬ点を自覚しているが故に、対象の大きさに恐怖する故にってわけですね。

しかしながらそんなこと言っていたら書くもんも書けねえやることもやれねえってなります。僕は童貞なんですがセッ〇スで例えたらお前他人のがデカくて自分のが貧相だからって女とヤリたくないの?ってことでしょうか。大してうまくない上に汚くて童貞臭い表現ですね。童貞だから仕方ないね。まあなんにせよ俺は俺がやりたいからやる書きたいから書く、ほかの連中がどんなに巧くやってようが俺は俺でやるって心持ちでやるのがいいのでしょう。結果の良し悪しはともかくとしても。あと単純に感想書いといた方が自分の中で精神的に重みづけがされるってのもあると思いますが。

 

拙い動機付けでしたが読み飛ばして頂けましたでしょうか。それでは今回読んだ本ジョーオーウェル著の1984年についての感想を書きたいと思います。

まあぶっちゃけこんなところで感想書いても誰も読む人いねーよな…そもそも古い本で興味持ってる人なんて少数だろうし巻末の解説だけでもうお腹いっぱいっていうかこれで十全ですわ、お友達って感じだし、もっと言うと興味があって作品について知りたきゃwikipediaでググったほうが早いっていうかあらすじで結末まで載っててなんだかちょっと悲しくなりました。ついでに影響作まで書いてあってもう俺が書かなくてもいいんじゃねってレベル。あれもしかしてこの感想意味がない…?

というわけで刊行された年や作品背景諸々の作品紹介はめんどくさいので興味持った人はWikipediaへGO。壮絶なネタバレで一瞬で読んだ気になれるゾ。これド嬢とかでやってたネタだな。それでも作品紹介しろって言うならこんな感じでしょうか。

 

1984年、世界はイングソックの炎に包まれた…!

だいたいこんな感じです。すいませんだいたい嘘です。といっても嘘のような真でもありイングソックのソックはソーシャリズムの略でまあ社会主義ですね。イングは多分イギリッシュの略でしょうこれ小町的にポイント高い。世界は社会主義の炎に包まれてる…もとい社会主義が世界全体に台頭しており所謂ディストピア作品ってやつですね。執筆当時はソ連やらがゴリゴリに共産主義を蔓延させていたのでその風当たりのヤバさは推して知るべしってところでしょうか。実際相当の物議をかもしたそうでアメリカだと反共主義バイブルでもあったみたいですね。

よくできたディストピア小説の恐ろしいところ…というか面白いところはフィクションでありつつもフィクションを超える可能性もしくは側面を持っていて更にそれが現実を塗りつぶすまでに色濃いことにあります。シンプルに言えばただの娯楽作品に収まらずメッセージ性が高いってことですが実際に現実を生きている我々からしたらこんな警告まがいなメッセージなんて送られたらたまったものではありませんよね…。「まじかー…社会クソかー…」ってなってしまってこのままテロリストになるまであります(ありませんし実際にやったらウィンストン君みたいにボロ布にされそう)。

ここ最近ではディストピア物なんて珍しくもクソもなく代表作で言えば伊藤計劃のハーモニーや虐殺器官でしょうか。これは明らかに本作の影響を受けてますね…計劃ほどの人ですし意識はしていたのは間違いないと思います。あとシビュラシステムにより統治されるサイコパスもですね。作中での槙島の愛読書の一つでオーウェルの描く支配的な社会と言っていたのはおそらく1984年のことでしょう動物農場などの他の著作かもしれませんが。他にも彼は本作の源流となるガリヴァー旅行記なども読んでいたのも印象的だと思います。

あとは変わり種っていうか社会情勢的ではあっても政治的ではない作品の図書館戦争だったりエロに関するディストピアの下セカとかでしょうか。下セカ結構好きなんですよね。エロと恋の境界線をディストピア的にやるってなかなか発想できることじゃないよ…言うてディストピアあるあるを一部抽出しただけって気もしますがそれでもギャグ作品としてまとめ上げているのはやっぱ凄いです。あとこれとは関係ないかもしれませんがジャンププラスで大人気の終末のハーレムとかも最近読んで割とよく出来てんなシコシコってやってました。これはエロの理想郷ですが言ってしまえば強要されるセックスであり快楽によって人間性を麻痺させているというよりさせられている作品で、それ大して葛藤する主人公はいかにもディストピアものといった感じですね。その世界での男らしさを享受している登場人物がいたりなども如何にもそれっぽい。絵が普通にエッチなので続きも気になるし12話しかまだないので読んだことのない方には是非お勧めです。DMMあたりの三文抜きゲーやどこかのエロ同人みたいな設定だと思いの方もいらっしゃると思いですがですが僕には最近の当たりです。

上記に上げたのは僕が気になった作品っていうかヒット作とかですので実際にはもっとあるでしょう。ていうか知らないだけですね。wikipediaにMGS5とかあったけど全く知らんかったし…ていうかやらなきゃ…。それでもどの作品か一つに思い当たるならどれも強いメッセージ性があるということは察していただけたと思います。

1984年は作者が意図していたかどうかは微妙なラインですが当時大旋風を巻き起こしたことから非常に強いメッセージ性があるのは間違いなく、それは今でも語り継がれているようなことからも明らかです。しかしながら本作が本当にすごいのはその時代だけにとどまらず、他のディストピア小説などと一線を画し、現在でも引用されるような作品であるということだと思います。

何故ここまで読まれているかというとまあぶっちゃけ古典名著だからってのもあるからってのもあるんですが(実際僕はそれで読みました)、これは本作は社会主義を主だって取り扱っているものの本質的には社会そのもの人間そのものがテーマもしくは根底にあるからなのではないかと思います。二重思考がこれには代表的で社会心理学における「認知的不協和」と巻末解説には載っており割と小難しい設定で作中だと「一つの精神が同時に相矛盾する二つの信条を持ち、その両方とも受け容れられる能力」って言われてます。よりシンプルに言うなれば本音と建前という表現になるかもしれませんね。

ノーをイエスといったり、無いものをあると言ったり、できないことをできると言わなきゃならなく建前がどうしても優先してしまう…こういったことは大人だろうが子供だろうがどこかしら心当たりがあるのではないのでしょうか。この二重思考というのはまるで特殊な能力であるかのように作中では言われていますが実は非常に身近な概念なのです。身近な概念であるため意識しないというよりそもそも無意識でやっている場合も多く、意識していたとしてもほとんどがオブライエンのよう矛盾を受け入れてより強固な忠実さを得てしまう…。そんな怖い概念です。

また別の言い方をするのであれば非常に高度に大人な思考とも言えるかもしれません。成人ならほとんどがこういった理屈は知らずとも経験的に身に着けている場合がほとんどだと思います。しかしながらこんなの実際には作中でウィンストンが拷問を受けていたのと何が違うというのでしょうか…知らず知らずに社会に飼いならされてしまっているのではないのか…。そんな風に感じます。

といってもまあ哀しいことに僕もこんなことを考えつつも結局は二重思考に陥っているわけで思考しつつもそれは表に出てこないのは悲しいことでもあります。おとなになるってかなしいことなのん…それでは聞いてください反町隆史で曲は「POISON~言いたいことも言えないこんな世の中~」です。

 

まあおふざけを交えながらそれなりには真面目に書けたんじゃないでしょうか。実際僕程度が語る感想なんて鼻くそみたいなものなので気にする方がいたら負けってことでここは納得してください。まあ僕なら鼻くそ投げられたらキレてぶん殴りますが。

 

それはそうと二重思考の集団の認識が現実を社会を塗り替えるって割とよくある設定ですがこの辺の原典とかってこのへんの作品からインスピレーションをもらってるんでしょうか。5pbのどこぞの社長あたりがすごい好きそうな概念ですしおそらくですが何かしらの影響を受けている気がします。カオヘカオチャのギガロマとかモロですし細菌だとオカ9でも認識がどうこうみたいな話がありましたね。あと氏は先ほど出てきたMGS5の小島監督と仲がよいっていうか面識があるみたいな話も聞いたこともあってなんとなーくそんな気はしています。

 

くだらない話でしたがもしも読んでいただけたのならありがとうございます。何がご指摘お叱りがあれば励みなるのでコメしていただければ幸いです。