赤甲羅な雑記

アニメ・マンガとかの記事を書く量産型無個性ブログです

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FGO最終章が面白かったこと

我が偉業。我が理想、我が誕生の真意を知れ!称えるがいい。我が名はゲーティア。人理焼却式・魔神王ゲーティアである!

 

いや、ほんと素晴らしかったですね、FGO最終章。今までの冒険全ての集大成、今までの1年と2016年の締めを飾る時間的な集大成という側面もあり、全てにおいて完璧な終焉でした。いやもうこれ以上が考えられないって感じです。第二部どうするんでしょうね…。

 

思えばサービス初期の運営のクソッタレさから始まり、ガチャのゴミっ確率ぷり、サイレント修正メンテ延長は日常茶飯事など運営の怠慢を上げればキリがないゲームでプレイしているユーザーからも「Fateだからやってる」という意見が多々見られるなど色々とお粗末なところが見られるゲームでした。しかし終わってみれば終わりよければすべてよしと言った感じで多くのユーザーに見守られて愛された本当に良いゲームになりました。サービス初期からプレイしていましたが本当に良いゲームになったと思います。

 

そこで僕は少し考えてみました。なんでこのゲームは最初こんなに不人気だったのにここまで熱のあるコンテンツになったのか?余りFate自体に興味のない人でも初めている、声優でも実際のプレイヤーが多いなど様々な所で人気になっているのは何故か?ということをです。

まあ実際になんで人気が出たなんてよくわかんないですし僕ごときに正鵠を得るような解答を出せるわけではないのですが、妄想程度だと思ってお付き合いくださいませ。なぜFateが面白いのかというのに対して自分なりに解答…アンサーを出したいってのもあります。以前他の人に言われたときにちょっと答えられなくて悔しかったので…。

 

まず第一に考えられるのは様々な英雄を描く際に拾う設定の緻密さとそれに似合わぬ大胆なアレンジ…言うなれば型月ワールドへの取り込みと最適化でしょうか。アルトリアを始めとした各英霊からFGOのゲーティアやソロモンなどもそうなのですが、この最適化が非常に巧みなんですよね。逸話の印象から得られた人物像の描き方が非常に上手い、膨らませ方が上手いとも言うのかもしれません。また時代は違えども他の時代や土地の人物との絡みもよく出来ています。共通点があったり、キャラクターとして違和感がない。まあ単純に言えばキャラ立てが上手いってことだと思います。

またそれに付随してキャラクターの行動理念なども特筆すべき項目だと思います。ソロモンやゲーティアが今回は印象的だったかなと思います。逸話では理想の王であったが、それはただの王という装置的な存在。ソロモンが神から知恵を貰ったという逸話から、この解釈はさすが菌糸類だと思います。またゲーティアというかソロモン72柱も逸話では王であるソロモンに仕えていた悪魔(達?)であります。悪魔たちはずっと彼を見ていた、国と民が滅びゆく様を見ていた…そんな想像からゲーティアは誕生したのでしょう。それ故に誕生から大きな悲しみを背負っております。ここまで材料が出揃っていると「憐憫」の獣となるまでの経緯は想像すると僕らのような平和で中途半端な時間しか生きてない者にとっては中々に度し難いものがあります。

まあ話を始めに戻すとこういった原典への深い知識と解釈の仕方、そこからの発展のさせ方が本当に上手いんですよね。アルトリアが女の子だったというのもそうなんですが本当に上手い。SNではアーサー王を女の子にするところから様々な発想が始まっていると思いますが、今作はソロモンが機械的な王で、死後に人間になりたがったら?というIFを元にすべてが始まっているように感じますね。こういったIFの活かし方と理論立てが本当に真に迫っているというのがFateシリーズの面白さなのでしょうね。

 

またFate…宿命や運命といった意味でしょうか。アルトリアのブリテンの救済もしくは王の選定のやり直し、士郎とアーチャーもしくは切嗣の正義の味方などで過去作で示されてきたように今作ではマシュの限られた生命、ソロモンの王の責務とロマンの人理修復への義務感、ゲーティアの悲しみからの人理焼却などが今作のそれぞれのFateであるのでしょうね。そしてそれぞれのしがらみや義務への解答がなされ完結を迎える。正直言ってこれ以上となくFateらしいFateだったと思います。本当にありがとう奈須きのこありがとう武内社長ありがとうディライトワークス…いややっぱDWは少し反省してくれ…。

 

とまあ割りと雑でしたが感想こんなもんでしょうか。大分雑な気がするな…。他にもアマデウス仮面くんお前実は魔神柱(になる予定)だったんかいとかビーストⅣがフォウくんでまんまやんけというか死徒二十七祖第1位の「霊長の殺人者」でプライミッツ・マーダーってどういうことやねんまあ白い犬だしよくよく考えると伏線めいたものはそこかしこに転がってた気もするな…などなど様々に驚きもありましたがFGO最終章最高でした。第二部で来年もよろしくお願いします。

しかしここまでキャラ描き切っちゃうと次なるFateは一体何なんだ…。やっぱり新キャラ投入?するのかなあ…うーん楽しみだけど不安だ…。

真田丸最終回が最高だった件

真田丸最終回「そんなことは百も承知ィ!」

スクライド最終回「んなこたぁ先刻承知よぉ!」

 

というわけで真田丸最終回、実質スクライド最終回でした。いや全然違いますね。といっても両者とも戦うことしか能がなくそれでいて自身の愚かさを自覚しており、またそれを指摘されても「これこそが自分だ、どこに恥じることがある」と言わんばかりにと己を鼓舞し圧倒的な強敵に立ち向かっていくという愚直なヒーロー像は共通してるのでしょう。勝敗、貴賤、メディア、年期は別としてもどちらもまごうことなきヒーローであることは疑いようもないと思います。

 

日本一の兵と謳われた真田幸村、華々しい名誉をもらいつつもその生涯は一言で言い表すなら「地味」の一言が最もふさわしいと思います。監督である三谷幸喜氏も相当に頭を悩ませていたようですが、彼は本当に表舞台に出てきません。実父の真田昌幸は智将、家康をして表裏比況の者と言われるほどの名将(迷将?)であり数々の戦いでその知略と思い切りを存分に生かして本能寺後の激動の戦国時代を生き残った武将、兄の信之は上田合戦の際に徳川の大軍を相手取り、その猛攻を凌ぎ切ったことから徳川きっての名将の戦国最強とも言われた本多忠勝にその武勇を認められた武将です。両雄とも功績がはっきりとしており、現役時代では多くの活躍をしていました。しかし源次郎様ときたら滝川氏に人質になったり上杉氏に人質になったり豊臣に人質になったりで…人質にしかなってねえぞオイ!この後も第二次上田合戦でちょっかい掛けたくらいでその後に九度山送られてるしなんだこの経歴…マジで何にもしてねえんじゃねえかってレベル。まあ次男坊でしたし表立って活躍するのは長男の務めでもあるからしかたない面もあるのでしょうが今思うと壮絶っていうかめっちゃしょうもない経歴ですね…。これを生涯を通してだいたい40話分にしてさらにドラマチックに描くんだから三谷幸喜監督がハードルが高かったと言っていたのも頷けます。

しかしながら彼の人生最初で最後の大舞台である大坂の陣、元来持て余した彼の武将としての器量が余すところなく遺憾なく発揮される舞台です。日々を暮らすお金にも困る九度山での生活を分相応と言ってたあの頃の源次郎様は一体なんだったんだのか…。というか今思うと全てが彼に必要であったことのようにも思えてちょっと感慨深いです。

思い返してみると信繁は様々な人物から特別な情を向けられていたようにも思います。作中で度々期待を寄せる昌幸、きり、佐助はもちろんのことですが上杉謙信や茶々、もちろん秀吉などもですね。ちょっと結果論的かもしれませんがどの人物も彼の持つ人間として武士としてのカリスマをきちんと見抜いていたことが伺えてくると思います。(まあぶっちゃけると脚色されたための約束された主人公補正なんですがそこはご愛敬ということで。)

しかしながらこの脚色が本当にすごいのはキチンと意味を持っていることにある真田幸村がどういう人物だったのかという一つのアンサーとしての側面があることのように感じられます。次男故に若いときはパッとしないといより活躍の場がなかったが持ち前の人を惹きつけるような才覚があった。これは彼が隠し持つ野心やアツさがにじみ出た故の産物であり、それが最後になって爆発し大坂の陣への参戦となった…そんな風に僕は思います。それと、もちろんこのことに一番早く察知していた…というより信じていたのはきりであると思います。彼女も夢見がちな乙女でありつつもリアリストとしての側面を持つ素晴らしいキャラクターでした。この相反する属性を持つきりを演じきった長澤まさみは実に素晴らしい女優ですね…。ちょっと脱線しましたがきりはおそらく恋をしていたからこそ彼の芯を正確に見抜いてそれをずっと信じていたのだと思います。しかし彼女はどうしようもなくリアリストだった。故にこれは悲劇ではありましたが最後には報われた。なにもかも遅すぎたけれども長い時をかけお互いが持っていたしがらみから解放されたあのシーンは本当に感動的でした…。49話かけたカタルシスとかヤバいですよ…。思わず淫夢くんガッツポしちゃいましたよ…。

それでええとなんでしたっけ…そうそう信繁のことですね。ぼくも乙女だから恋の話にはどうも熱が入ってしまって申し訳ないですねいい年こいたおっさんに差し掛かってるというのに…。

それで信繁ですがこの大阪の陣やきりとの恋愛で見えてくるのは野心や志を持ちつつも彼は遅すぎたヒーロー、もしくは遅すぎたための悲劇のヒーローというのが彼の持つパーソナリティなんじゃないかと思いました。中盤からなんとなく明示されてはいたようにも思えますが終盤になってそれがより顕著に示されましたね。ラストでは自刃の間際に佐助に年齢を聞いて全身が痛いと答えていましたが、アレは期待をかけてもらっていたのに応えるのが遅くなってしまったことに対しての信繁の謝罪、またそれに対する佐助の本音でもあるようにも感じられました。三谷幸喜によくあるのギャグテイストで喜劇調なシーンにも見えますがその根底にあるお互いの認識の相違がこの上なくシリアスに物語を彩っているシーンでもあります。

またラストを占める家紋でもある真田六文銭、一般には三途の川の渡し賃ですが、その真の意味は不惜身命。直訳するなら身命を惜しむな。家族のため友のため愛する者のために自分に殉じて死んでいった彼にはこれ以上なく相応しい言葉だと思います。また六文銭そのものが持つ真田の家から家を託されたという意味合い(ラストの信之が行くかと自分に言い聞かせるように言っているのも印象的)、三途の川の渡し賃でもあることから源次郎の死を暗示するなどまさにこれ以上なくラストを締めくくるに相応しいキーアイテムでした。これだけの条件がそろっていれば最後にそれを見つめた信繁と信之の心情も語るに及ばず推して知るべしというのがラストですね。

 

真田丸、本当に最高でした。大河を見るのは龍馬伝以来でさらに戦国なんて最初大坂の陣?なにそれおいしいの?みたいなやつだったんですが、本当に最高としか言いようがなかったぐらい面白かった。語彙が足りてないですがスタッフキャスト一同には感謝の言葉しかありません。次回作あったら楽しみに待っております。

 

最後にちょっとこれ書いてる時に聞いてたBGMで

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やっぱスクライドで始めたしスクライドで占めたいよね。曲もなかなか合ってるし。

ジョージ・オーウェルの1984年を読んで思ったことや感じたことをつらつらとアニメとかの話しながらかく

開いてくださった方、本当に申し訳ないんですがまず最初に言い訳から入る手前勝手をお許しください。なんなら読み飛ばしてもらっても構いません。それではよろしくおねがいします。

 

昔の名作を語ったり記事書くときに少し思うことなんですがぼく程度の稚拙なおつむや文章力でこの作品を語ってもよいのだろうか?っていつも思います。というかそもそもタメになる感想考察はもう既に書かれていてそれは非常に高いレベルで存在していてそれこそ探せば星の数ほどあるわけで…。そんなことを考えていると僕が名作の感想を書く意味なんてないんじゃないのか?むしろ何かの間違いで参考にしようとする人が逆に興味を失ってしまうのではないのか?ってなって感想書く前から躊躇ってしまいます。

まあつまるところ分不相応なんじゃないのかってのが思うところなわけです。自分の至らぬ点を自覚しているが故に、対象の大きさに恐怖する故にってわけですね。

しかしながらそんなこと言っていたら書くもんも書けねえやることもやれねえってなります。僕は童貞なんですがセッ〇スで例えたらお前他人のがデカくて自分のが貧相だからって女とヤリたくないの?ってことでしょうか。大してうまくない上に汚くて童貞臭い表現ですね。童貞だから仕方ないね。まあなんにせよ俺は俺がやりたいからやる書きたいから書く、ほかの連中がどんなに巧くやってようが俺は俺でやるって心持ちでやるのがいいのでしょう。結果の良し悪しはともかくとしても。あと単純に感想書いといた方が自分の中で精神的に重みづけがされるってのもあると思いますが。

 

拙い動機付けでしたが読み飛ばして頂けましたでしょうか。それでは今回読んだ本ジョーオーウェル著の1984年についての感想を書きたいと思います。

まあぶっちゃけこんなところで感想書いても誰も読む人いねーよな…そもそも古い本で興味持ってる人なんて少数だろうし巻末の解説だけでもうお腹いっぱいっていうかこれで十全ですわ、お友達って感じだし、もっと言うと興味があって作品について知りたきゃwikipediaでググったほうが早いっていうかあらすじで結末まで載っててなんだかちょっと悲しくなりました。ついでに影響作まで書いてあってもう俺が書かなくてもいいんじゃねってレベル。あれもしかしてこの感想意味がない…?

というわけで刊行された年や作品背景諸々の作品紹介はめんどくさいので興味持った人はWikipediaへGO。壮絶なネタバレで一瞬で読んだ気になれるゾ。これド嬢とかでやってたネタだな。それでも作品紹介しろって言うならこんな感じでしょうか。

 

1984年、世界はイングソックの炎に包まれた…!

だいたいこんな感じです。すいませんだいたい嘘です。といっても嘘のような真でもありイングソックのソックはソーシャリズムの略でまあ社会主義ですね。イングは多分イギリッシュの略でしょうこれ小町的にポイント高い。世界は社会主義の炎に包まれてる…もとい社会主義が世界全体に台頭しており所謂ディストピア作品ってやつですね。執筆当時はソ連やらがゴリゴリに共産主義を蔓延させていたのでその風当たりのヤバさは推して知るべしってところでしょうか。実際相当の物議をかもしたそうでアメリカだと反共主義バイブルでもあったみたいですね。

よくできたディストピア小説の恐ろしいところ…というか面白いところはフィクションでありつつもフィクションを超える可能性もしくは側面を持っていて更にそれが現実を塗りつぶすまでに色濃いことにあります。シンプルに言えばただの娯楽作品に収まらずメッセージ性が高いってことですが実際に現実を生きている我々からしたらこんな警告まがいなメッセージなんて送られたらたまったものではありませんよね…。「まじかー…社会クソかー…」ってなってしまってこのままテロリストになるまであります(ありませんし実際にやったらウィンストン君みたいにボロ布にされそう)。

ここ最近ではディストピア物なんて珍しくもクソもなく代表作で言えば伊藤計劃のハーモニーや虐殺器官でしょうか。これは明らかに本作の影響を受けてますね…計劃ほどの人ですし意識はしていたのは間違いないと思います。あとシビュラシステムにより統治されるサイコパスもですね。作中での槙島の愛読書の一つでオーウェルの描く支配的な社会と言っていたのはおそらく1984年のことでしょう動物農場などの他の著作かもしれませんが。他にも彼は本作の源流となるガリヴァー旅行記なども読んでいたのも印象的だと思います。

あとは変わり種っていうか社会情勢的ではあっても政治的ではない作品の図書館戦争だったりエロに関するディストピアの下セカとかでしょうか。下セカ結構好きなんですよね。エロと恋の境界線をディストピア的にやるってなかなか発想できることじゃないよ…言うてディストピアあるあるを一部抽出しただけって気もしますがそれでもギャグ作品としてまとめ上げているのはやっぱ凄いです。あとこれとは関係ないかもしれませんがジャンププラスで大人気の終末のハーレムとかも最近読んで割とよく出来てんなシコシコってやってました。これはエロの理想郷ですが言ってしまえば強要されるセックスであり快楽によって人間性を麻痺させているというよりさせられている作品で、それ大して葛藤する主人公はいかにもディストピアものといった感じですね。その世界での男らしさを享受している登場人物がいたりなども如何にもそれっぽい。絵が普通にエッチなので続きも気になるし12話しかまだないので読んだことのない方には是非お勧めです。DMMあたりの三文抜きゲーやどこかのエロ同人みたいな設定だと思いの方もいらっしゃると思いですがですが僕には最近の当たりです。

上記に上げたのは僕が気になった作品っていうかヒット作とかですので実際にはもっとあるでしょう。ていうか知らないだけですね。wikipediaにMGS5とかあったけど全く知らんかったし…ていうかやらなきゃ…。それでもどの作品か一つに思い当たるならどれも強いメッセージ性があるということは察していただけたと思います。

1984年は作者が意図していたかどうかは微妙なラインですが当時大旋風を巻き起こしたことから非常に強いメッセージ性があるのは間違いなく、それは今でも語り継がれているようなことからも明らかです。しかしながら本作が本当にすごいのはその時代だけにとどまらず、他のディストピア小説などと一線を画し、現在でも引用されるような作品であるということだと思います。

何故ここまで読まれているかというとまあぶっちゃけ古典名著だからってのもあるからってのもあるんですが(実際僕はそれで読みました)、これは本作は社会主義を主だって取り扱っているものの本質的には社会そのもの人間そのものがテーマもしくは根底にあるからなのではないかと思います。二重思考がこれには代表的で社会心理学における「認知的不協和」と巻末解説には載っており割と小難しい設定で作中だと「一つの精神が同時に相矛盾する二つの信条を持ち、その両方とも受け容れられる能力」って言われてます。よりシンプルに言うなれば本音と建前という表現になるかもしれませんね。

ノーをイエスといったり、無いものをあると言ったり、できないことをできると言わなきゃならなく建前がどうしても優先してしまう…こういったことは大人だろうが子供だろうがどこかしら心当たりがあるのではないのでしょうか。この二重思考というのはまるで特殊な能力であるかのように作中では言われていますが実は非常に身近な概念なのです。身近な概念であるため意識しないというよりそもそも無意識でやっている場合も多く、意識していたとしてもほとんどがオブライエンのよう矛盾を受け入れてより強固な忠実さを得てしまう…。そんな怖い概念です。

また別の言い方をするのであれば非常に高度に大人な思考とも言えるかもしれません。成人ならほとんどがこういった理屈は知らずとも経験的に身に着けている場合がほとんどだと思います。しかしながらこんなの実際には作中でウィンストンが拷問を受けていたのと何が違うというのでしょうか…知らず知らずに社会に飼いならされてしまっているのではないのか…。そんな風に感じます。

といってもまあ哀しいことに僕もこんなことを考えつつも結局は二重思考に陥っているわけで思考しつつもそれは表に出てこないのは悲しいことでもあります。おとなになるってかなしいことなのん…それでは聞いてください反町隆史で曲は「POISON~言いたいことも言えないこんな世の中~」です。

 

まあおふざけを交えながらそれなりには真面目に書けたんじゃないでしょうか。実際僕程度が語る感想なんて鼻くそみたいなものなので気にする方がいたら負けってことでここは納得してください。まあ僕なら鼻くそ投げられたらキレてぶん殴りますが。

 

それはそうと二重思考の集団の認識が現実を社会を塗り替えるって割とよくある設定ですがこの辺の原典とかってこのへんの作品からインスピレーションをもらってるんでしょうか。5pbのどこぞの社長あたりがすごい好きそうな概念ですしおそらくですが何かしらの影響を受けている気がします。カオヘカオチャのギガロマとかモロですし細菌だとオカ9でも認識がどうこうみたいな話がありましたね。あと氏は先ほど出てきたMGS5の小島監督と仲がよいっていうか面識があるみたいな話も聞いたこともあってなんとなーくそんな気はしています。

 

くだらない話でしたがもしも読んでいただけたのならありがとうございます。何がご指摘お叱りがあれば励みなるのでコメしていただければ幸いです。

最近読んだ本とかについてその1

またずっと本ばかり読んでいました。

そんで読んで感想書かないのもなんだかなーって思い、加えてちゃんと出力しないとちゃんと身にもつかねえよなとも思ったので短いながらも感想を書いてみようと思います。ぐうたらと食っちゃ寝のように本を貪るのではなくきちんと運動するように感想を書くのも大事なことなのです。

えっ?運動量が少ないって?しないよりはマシなんだから良いんだよこまけえこたぁいいんだよ。ツイッターでなんとか読了とか一言で終わらせるよかよっぽどマシってもんなんじゃ。

 

といっても何読んだかよく覚えてないので直近読んで気になった面白かった本について書いていこうと思います。この時点で大分身になってねえし筋肉ではなく贅肉と化している気がしますが気にしないでいきましょう。脂肪はこれから燃焼すれば良いのです。

 

そんじゃまとりあえず一冊目です。

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いい歳にもなって読んでもいねえのかよって言う人がいるかもしれませんが、かのサンテクジュペリの名作、人間の大地です。英題だとWind, Sand and Starsですこの題めっちゃセンスありますね。ちなみに夜間飛行も読みました。まあ読んだ感想だと最高でしたの一言で終わるんですかそれだと味気ないので少し感想めいたものを書きます。星の王子さまなどでパイロットは著者自身とも言われることもあるようにサンテクジュペリは飛行機郵便の操縦士を実際に務めており著作にはその経験が色濃く出ています。夜間飛行では架空の郵便会社の出来事でしたがこちらは著者自身の経験によるエッセイ集となっています。

ぶっちゃけるともう語ることなんてなくただサン=テグジュペリが知りたければ読め!みたいな雰囲気がある小説です。著者の持つ高い感受性とそれを表現する詩情溢れる筆致、この2つをより味わいたければとりあえず読んで、どうぞという感じです。おそらく最高の読書体験が得られるでしょう。

人間とはなんぞや、人が生きることとはどういうことか、ということに対して真っ向から向かいあったエッセイで、生に対する真摯さ、つまり人間らしさを取り扱った作品です。僕はこの本の締めくくりの言葉すごく好きなんでちょっと書かせてもらうと「精神の風が粘土の上を吹き渡るとき、初めて人間は創造される。」っていうやつです。人間は初めから人間ではなくきっかけがなければ人間にならず、また殆どの人間はそうではないってのが意味する所でしょうか。作中にある「虐殺されたモーツァルト」とはこれまた言い得て妙な表現ですね。こういう詩的かつ直接的な表現っていいよね「柵の中のガゼル」とかもそうだけど。

ちょっと話が逸れたけど、実質だいたいジョジョです。人間賛歌は勇気の証ってやつです。年代的にも第1部と同じくらいだしやっぱりジョジョですね。文学好きの方々見てたら申し訳ありません。

 

雑な感想になってしまった感ありますがこんな所でしょうか。僚友ギヨメのアンデス山脈遭難の話とかリビア砂漠遭難の話とかもすごい好きなんですがこの辺はまあ読んで下さい。色々とめっちゃ良いんで(適当)

 

なんかダラダラと書いてたら長くなっちゃったのでこの辺にしたいと思います。次は何について書きましょうか。星を継ぐものとか幼年期の終わりの感想でも書きたいと思います。

ガーリッシュナンバー小説版1巻2巻読みました

やはり地の文があるとキャラクターの個性というか内面がより理解できますね。そこそこ著作は読んでいますが渡航氏の非常に秀でた文章力は今作でも健在の様です。しかしながら有り余る文章力のせいか主人公の烏丸千歳がロクに本も読まないおバカキャラな割にかなり頭が良いもしくはそれなりに知識を備えたキャラクターとして印象付けられてしまったのは少し残念であったようにも思えます。もっとも兄の悟浄君に対してやーいマーチマーチとか言ってる時点で恐らくは早慶上智あたりの大学に通っている気がしますし学自体はあるのでしょう。あれこいつ俺より学歴よくね?もっというと作者より良くね?

小説版ではアニメ冒頭での劇中アニメのイベントに至るまでの過程が描かれていました。所謂ガーリッシュナンバー/ZEROですね。基本的なスタンスとしては千歳と悟浄の烏丸兄弟、劇中では烏丸ップとか某解散アイドルのような呼ばれ方をしていましたがこの二人の視点が適度に入れ替わりつつ物語が進行していきます。千歳についてはさっき書いたので次は悟浄君でしょうか。悟浄くんにについてはアニメでスポットがあんまり当たらないので何を考えているかわかりづらい所もありましたが、小説版では地の文入りでガッツリと、加えて過去話も交えており彼というキャラクターがより一層わかる内容でした。特に意外であったのは主要キャラである片倉京との関係で、この二人は彼が声優時代の頃からの付き合いみたいですね。そこそこキャリアもあって事務所も同じとなればそりゃ繋がりくらいあるだろうという感じですがアニメだと接点のある描写が少ないので個人的には意外でした。割と盲点だったかもしれません。それはそうとちょっと年上のおねーさんっていいよね。BBAもアラサーも萌え要素~。ついでにクズも萌え要素~。はあ千歳ちゃんクズ可愛い…。

それはそうと悟浄くんと片倉京の関係もですがやはり氏は微妙な人間関係というか距離感を描くのはホントに巧みですね。俺ガイルではこの距離感の描き方でラノベ業界に大旋風を巻き起こしたといっても過言では無く、本作でもこの技巧が各所に見られます。これは久我山八重と烏丸千歳が代表的でしょうか。彼女らが互いに悪態ついているのはアニメでも小説でもおなじみ、実はこいつら仲悪いんじゃねーのとか思ってたりしましたがどうもそういうわけではなく…。千歳の地の文を読む限りでは八重に対してはかなり好意的…まあ悪意的な面ももちろんありますが本音のところでは嫌いではないようです。また小説である理由から少し関係がぎくしゃくしてしまう場面があったのですがその際にはお互いに煽り合ったりすることのない、他愛もなく毒もないむしろ健全な会話をしていました。どうもあの毒のある会話は彼女らにとっては正常なコミュニケーションを取っている状態のようですね。なんともめんどくさい関係ですがこのめんどくささが面白くキャラに息遣いやリアリティを与えているのでしょうね。氏のこういった複雑な関係を構築しそれを巧みに描く技術には毎度のことながら感服してしまいます。

あとは烏丸ップの二人のでしょうか。こいつら割とお互いに好き好きビーム飛ばし合ってむしろ戦争している感があるのであんまり書く必要もない気がしますがやはりふとした時に見せる兄妹愛には胸を打たれますね。お互いがお互いをよく熟知しているからこその関係性はいつ見ても良いものです。

 

こんなところでしょうか。ほかにも声優業界裏話やメインのお話についてなど書くこと書けることはあるんですが冗長になるのでこの辺にしておこうかと思います。一応ネタバレには配慮して書きましたが誰も見てないのでそもそも配慮する必要もなかったように思います。

最後にですがガーリッシュナンバー小説版、非常に面白い小説です。読んでおけば間違いなくアニメを倍以上に楽しめる出来となっているのでアニメが面白い、キャラが好き、声優業界について知りたいといった方には是非お勧めです。

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戯言シリーズが面白かったこと

「戯言だけどね」

 

ププーwwwなにこの厨二セリフwww痛すぎワロタwwwみたいな感想が各所でちらほら見られる戯言シリーズ読んでました。具体的にはヒトクイマジカルまで読みました。ネコソギはまだ読んでいません。

それで感想で、まあいーちゃん風に言えば戯言みたいなものかも知れませんがちょっとこのへんで思ったことを書こうかと思いました。どうせ最終巻の一歩手前まで来たんだからそっち読んでから書けやとも思いましたが思ったよりもヒトクイマジカルが面白かったのでここで書こうかと。

 

そもそも読んでた理由としては10年位前かもう少し前かもしれませんがだいたい1年おきに友人に薦められてからその度に定期的にスルーしてたし、ついに先月に今更感あふれるアニメ化を果たしたのでここらでいっちょう読んでみっかと思ったからです。別にいい年こいて中二病に目覚めたわけではありません。目覚めそうになるくらいに面白かったのは事実ですが。

考察やらはもう十年以上前の作品な上に熱心なファンが多く存在していることからもう語るべきことや考えるべきことはもうやりつくされてる感があるので結局所感みたいなものなのですが、今までの西尾維新が作り上げてきたものの原型があるというような印象を受けました。主人公のいーちゃんだけをとっても、無気力で空虚な主人公…まあライトノベルではありがちかもしれませんが後年に生み出した鑢七花や阿良々木暦や空々空とはやはり共通点を感じました。(それしか書けないわけではなく主人公にしやすいから書いてるだけの気もします)他にも西尾作品では今では登場頻度が高い哀川潤など天才型のキャラクターや零崎などの人格破綻者、あと化物語の名漫才コンビによく似た二人など他にも読めば読むほどに後の作品で目立っていた要素がこれでもかというくらいに出てきました。

これらの似たような要素をそのまま流用してるかどうかは定かではありませんが、西尾維新らしさとでも言うような独特の作風の原型はやはりこのシリーズにあるんだろうなというのが全体を通した感想でしょうか。この独特の作風というか雰囲気はやっぱ実家のような安心感があります。また原型となっただけあって戯言ワールドは最強シリーズや人間シリーズなどスピンオフが二作もあります。やはり作者にとっても思い入れの深い作品や世界なんでしょうね。

 

後は他に雑感です。まず最初の一巻は型破りながらもまぎれもなくミステリだったんですが次の巻以降、事件は解決するけどまともな探偵役がいないっていうか最後2ページかそこらでポッと出てきて謎解きしていくみたいなスタイルは斬新すぎました。異能力バトルを前面に押し出しすぎてミステリ開き直ってるってレベルじゃねーぞって感じです。さらに4巻に至ってはミステリ要素がある登場人物の目的の手段として使用されていてストーリーそのものの謎解き要素は実は別にあるんじゃよって言われたのには流石に面喰らいました。いくらミステリーとして読んでる人間がいないからってこれはあんまりでしょう…。ついには5巻ですがここまでなにもかも邪道でやってきたのに王道バリバリのジャンプの少年漫画かよってくらいのベッタベタな王道でした。王道過ぎて逆に邪道というような感じで、僕の中で王道がゲシュタルト崩壊したといっても過言ではありませんけどこの王道かつ邪道というのがヒトクイマジカルの面白さなのかもしれません。実際最近読んだ小説だとかなり興奮しましたしひぐらしあたりにドハマりしていた厨房時代に読んでいたら間違いなく西尾維新に傾倒していた気がします。ただでさえ黒歴史満載なのに戯言だけどねとかリアルに言ってたら余計死にたくなるので読まなくて本当によかったです。

 

まあそんなこんなで邪道も王道もやった後のネコソギラジカルを非常に楽しみに読もうと思います。王道展開を経てちょっと覚醒した戯言遣いがこれからどうなるのかは本当に気になりますんで。

 

はやく伝説シリーズの続き読まないと…

はてブをカスタマイズしようと思った

真面目にお客さんが来て欲しけりゃお店の見栄えをよくするのがまず先決でしょう。よく考えなくても汚かったり地味だったりするお店に来ようと思うお客さんなんていません。至極必然の当たり前ですね。

 

そんなわけでちょこちょこ改造してみようかと思います。初期レイアウトの見栄えもなんか味気ないなと思っていた頃なのでちょうどいい頃合いだと思います。

 

しかしまあ改造ってもなにすりゃいいかわかんねえ…って感じです。htmlだとかcssだとかphpのwebデザインの知識なんざ露も知りませんし。とりあえずグーグル先生に聞いてみます。

 

hacogaki.hatenablog.com

 

ほうほうやはり先人たちの知恵がまとまっているじゃないか…。しかしどれから改造すればいいのかさっぱりわからん…。うーんとりあえず場所だけ作るか…?

 

まあうだってても仕方ないし適当にできそうなものからやってみようかと思います。うーん誰かに聞ければだけど自分でやらないと上達しないからその辺考え物だ。